新型コロナウィルスで味覚障害になるわけって?②
2021/05/11
新型コロナウィルスで味覚障害になるわけって?②
JR摂津本山駅近くの歯医者さん、岡本歯科ロコクリニックです。
また、舌には味覚を感じる味蕾細胞(みらいさいぼう)と呼ばれる細胞が存在します。
つまり、ACEⅡ受容体が多いと考えられる舌の細胞が、新型コロナウイルスに感染してしまうと、味覚を感じる味蕾細胞がウイルスによって破壊されるため、味覚障害が起こる可能性が考えられるのです。
ACEⅡ受容体は、細胞が感染して炎症が起きると、その細胞を保護するために増加する作用があります。
これを口の中で考えてみると、歯周病による炎症が、最も起こりえる炎症という事になります。
つまり、歯周病によって歯茎の出血や腫れなど、口の中に炎症が起こっている状態だと、舌や口の口腔粘膜の細胞の表面にACEⅡ受容体が増えて、新型コロナウイルスが侵入(結合)しやすい状態になってしまうのです。
そして、舌の細胞に新型コロナウイルスが侵入し感染すると、舌の味蕾細胞を破壊して、味覚障害という症状で表れてくるわけです。
したがって、歯周病の人は新型コロナウイルスへの感染リスクが高い可能性が考えられるのです。